アンケート作りを、
思いつきの言葉遊びで
終わらせない
目的を1行AIに伝えるだけで、質問リストからGoogleフォームの完成品まで、無料のAIだけで一気に終わらせる60分です。
無料のAIとGoogleフォームだけで、アンケートを「考える」から「フォーム完成」までを自分ひとりで最速化できるようになる。
今日の流れ
60分ぶんの目安です。実施しながら伸び縮みするので、時刻はあくまで目印として見てください。手を動かす時間(ハンズオン)に全体の半分以上を置いています。
今日のゴールは「4つの到達点」
時計より、こちらを目印にしてください。ここまで行けば合格です。
- ① このアンケートで何を判断したいかが、1行で言える
- ② AIが出した項目を、数字で測れる形に直せた
- ③ フォームが1つ完成した(半自動ルート)
- ④ コードを実行して、もう1つ完成した(自動化ルート)
- 00:00-05:00イントロ・今日のゴール
- 05:00-15:00今日の芯何のために作るのかを先に決める(引き出したい答えを決めて、測れる形にする)
- 15:00-20:003つのルート比較/今日使う道具の確認
- 20:00-25:00実演(同じプロンプトをChatGPTとGeminiに投げて見比べる)
- 25:00-40:00ハンズオン1半自動編(AIに項目を作らせて、フォームにコピペ)
- 40:00-55:00ハンズオン2自動化編(コードを実行してフォームを一発生成)
- 55:00-60:00注意点・次に自分で使うとき・まとめ
今日の要点は3つ
「聞きたいこと」を伝えるだけで、たたき台ができる
無料のAI(ChatGPT/Gemini)に目的を伝えれば、アンケート項目の下書きが返ってきます。ゼロから考える時間がまるごと減ります。
半自動なら今日すぐ、自動化ならボタン1つ
半自動(コピペで入力)は、コピーと貼り付けができれば今日この場で進められます。自動化(Apps Script)まで進むと、実行ボタン1つでフォームが出来上がります。
Googleフォームの自動作成AIは有料プラン限定
フォーム側にもAI作成機能はありますが、有料プランでしか使えません。無料で完結させるなら、今日の2ルートが現実的な近道です。
セミナーのアンケートを作って
何のために作るのか、を先に決める
今日の芯はここです。フォームの作り方より先に、これを決めます。決めないままAIに頼むと、当たり障りのない質問が並んで、答えが集まっても何もできません。
アンケートもAIも、ただの道具です
今日お伝えするのは、道具の使い方です。でも道具の使い方だけ速くなっても、上が空っぽだと「速く、意味のないものが作れる」だけになります。だから最初に、道具の上にある層を見ておきます。
これは、前回の講座で話したことと同じ構造です
AIの答えがズレるのは、頼み方が下手だからではなく、自分が何を欲しいのかがまだ言葉になっていないから——前回の講座の芯はここでした。アンケートでも起きていることは同じです。「アンケート作って」と頼んで当たり障りのないものが返ってくるのは、AIのせいではなく、上の層が決まっていないからです。
逆に言うと、ここを決める力がつけば、アンケートに限らずAIへの頼み方が全部変わります。今日のアンケートは、その練習台でもあります。
アンケートは、感想を集める道具ではありません
アンケートは「集める」ものではなく、ほしい答えを引き出すものです。だから作る順番は「質問を考える」ではなく、「今回、自分はどんな答えを引き出したいのか」を先に決める。ここが決まっていれば、質問は後から付いてきます。
聞き方を変えれば、返ってくる答えは変わります。それは操作ではなく設計です。何がほしいかを決めずに聞くから、使えない答えが集まってしまいます。
引き出したい答えには、2種類あります
どちらか片方でも、両方混ぜてもかまいません。大事なのは「今回はどっちがほしいのか」を先に決めることです。
| A 次の判断材料がほしい | B そのまま使える言葉がほしい | |
|---|---|---|
| 何のため | 自分の次の行動を決めるため | 販売ページ・案内文・次の企画にそのまま使うため |
| 聞き方の例 | 「難しさはちょうどよかったですか」 「わかりにくかった箇所はどこですか」 |
「どんな方にすすめたいですか」 「受講前、どんなことで困っていましたか」 |
| 返ってくるもの | 次回を深くするか、手前を丁寧にするかの判断 | お客様の言葉。案内文にそのまま載せられる |
表は横にスクロールできます。
Bが効くのは、次の商品を作るとき
「満足しましたか?」では、載せられる言葉が1つも手に入りません。でも「受講前、どんなことで困っていましたか」と聞けば、次の案内文にそのまま使える"悩みの言葉"が返ってきます。自分で考えたキャッチコピーより、受けた人が書いた言葉のほうが刺さります。
セミナーを商品にしていくなら、アンケートは素材集めの場でもあるということです。
同じ講座で、2通りの聞き方をすると
| 聞き方 | 集まる答え | 次に何ができるか |
|---|---|---|
| 満足しましたか? (はい/いいえ) |
はい 12/いいえ 1 | 何もできません。次にどこを直せばいいのかが出てこない |
| 満足度を5段階で +わかりにくかった箇所は? |
平均 4.2/「後半の設定が早かった」3件 | 平均が実績の数字になる。直す場所も名指しで出る |
表は横にスクロールできます。
だから、この順番で作ります
- ① 今回、どんな答えを引き出したいかを決める — 上のAかB、あるいは両方。「次回もっと深くすべきか判断したい」「案内文に使える言葉がほしい」のように、それが手に入ったら自分が次に動ける形で書きます。
- ② それを引き出せる聞き方に変える — ほしいものが決まれば、聞き方は決まります。数字で残したいものは必ず5段階(平均が出て実績になる)、言葉がほしいものは記述式で、具体的に答えたくなる聞き方にします。
- ③ ①と②をそのままAIに渡す — ここで初めてAIの出番です。①を書かずに「アンケート作って」と頼むと、当たり障りのない質問が返ってきます。
なぜ満足度は5段階なのか
「はい/いいえ」だと数字が残りません。5段階なら平均が出せて、次回と比較できて、「満足度4.2/5.0」という実績の数字として使えます。セミナーを商品にしていくなら、この数字が効いてきます。3段階では差が出にくく、10段階では回答者が迷います。迷わず答えられて、差が出るのが5段階です。
実例:9月16日のセミナーは、こう決めました
今日一緒に作るアンケートの元になった考え方です。左を先に決めて、右はそこから決まりました。このときはAが中心でしたが、今日はBの質問も足します——次の案内文にそのまま使える言葉を引き出しておきたいからです。
今日作るものは、2日後の本番でそのまま使います
このアンケートは9月16日(火)のセミナーで実際に配るものです。練習用のサンプルではありません。今日ここで完成させて、そのまま本番に持っていきます。
| ① 何を引き出したいか | ② だから、こう聞く | 形式 |
|---|---|---|
| A 実績の数字として残したい | 全体の満足度 | 5段階 |
| A 直す場所を特定したい | わかりやすさ+わかりにくかった箇所 | 5段階+記述 |
| A 次回の深さを決めたい | 難しさのレベル感 | 3択 |
| A 講座が効いたか測りたい | 引き継ぎ書をどこまで作れたか | 3択 |
| B 次の企画の種がほしい | 次に取り組みたいこと・新しく見えてきた課題 | 記述 |
表は横にスクロールできます。
日程ヒアリング
満足度アンケート
3つのルートを比べる
ゴール(フォーム完成)は同じで、そこまでの道が3本あります。今日歩くのは真ん中と一番下の2本です。
自分で全部
半自動
自動化
| ルート | やること | かかる時間感覚 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 自分で全部 | 質問を自分で考え、自分で入力 | 一番時間がかかる。質問の質にもムラが出やすい | 内容に強いこだわりがあるとき |
| 半自動今日やる | AIが項目を考える → 自分がコピペで入力 | 今日この場ですぐできる | AIもGoogleフォームも初めての人 |
| 自動化今日やる | AIが項目を考える → コードも生成 → 実行するとフォームが完成 | 覚えると一番速い(2回目以降は数分) | コピペと「実行ボタンを押す」に抵抗がない人 |
表は横にスクロールできます。
今日使うツールと準備物
追加の課金は必要ありません。無料アカウントが2つあれば、最後まで進めます。
対象
無課金のAIユーザー。ChatGPTやGeminiに登録したことがなくても大丈夫です。
今日使う無料AI
ChatGPT無料版とGemini無料版の両方を紹介します。手元にどちらかがあれば十分で、両方あれば返ってきた質問リストを見比べてみるのもおすすめです。テキストのやりとりで質問を作ってもらう用途なら、どちらも無料枠の範囲内で十分に使えます。
準備物は2つ
- ChatGPTまたはGeminiの無料アカウント:まだの人はこの場で新規登録でもOKです。Googleアカウントがあれば数十秒で作れます。
- Googleアカウント:GoogleフォームとApps Scriptを使うために必要です。
実践デモの見どころ
同じプロンプトをChatGPTとGeminiのどちらに投げても、近い質の質問リストが返ってきます。まずは画面の場所を覚えてしまいましょう。
① 目的を伝える
② AIが考える
③ フォームになる
ChatGPT(chat.openai.com)を開いて、新規チャットに貼るだけ
左の「+ 新しいチャット」で会話を1本立て、下の入力欄にプロンプトを貼って送信します。送信ボタンは入力欄の右にある丸い上向き矢印です。
今日
- アンケート項目の作成
- 議事録のたたき台
- メール文面の相談
次に同じセミナーをやるとき、内容をもっと深くすべきか判断したい。受講前にどんなことで困っていたか、次の案内文に使える言葉がほしい……
- Q1. 全体の満足度(5段階)
→ 平均値を今後の実績として残せます - Q2. ちょうどよい難易度でしたか(5段階)
→ 次回もっと深くするか、手前から丁寧にするかが判断できます - Q3. わかりにくかった内容はどれですか(選択・複数可/選択肢8個)
→ 優先して見直すパートを特定できます - Q5. 今後どんなことを学びたいですか(選択・複数可)
→ 次回企画の候補が見つかります
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
Gemini(gemini.google.com)でも、やることは同じ
Googleアカウントでそのまま入れます。ログインしなくても試せます(そのときのモデルは Flash-Lite になります)。左上の「+ 新しいチャット」を押して、下の入力欄に同じプロンプトを貼り、右の送信アイコンを押します。
最近
- アンケート項目の作成
- イベント告知文の相談
- 表計算の関数を教えて
次に同じセミナーをやるとき、内容をもっと深くすべきか判断したい。受講前にどんなことで困っていたか、次の案内文に使える言葉がほしい……
- 全体の満足度(5段階/1:非常に不満〜5:非常に満足)
→ 実績として活用できる満足度数値が分かる - 難易度は適切でしたか(5段階/1:簡単すぎた〜3:ちょうどよかった〜5:難しすぎた)
→ 深くすべきか丁寧にすべきかの判断基準 - 理解しやすかった内容を1つ(選択式/※具体的なトピックを列挙)
→ 選択肢は自分で埋める必要あり - 今後さらに学びたいテーマ(選択・複数可)
→ 次回企画の種にできる
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
実際に同じプロンプトを両方に投げて比べました
上の2つの画面の中身は、作り話ではなく実際に返ってきた回答です。同じ文面を送っても、こう差が出ました。
| ChatGPT(無料) | Gemini(無料・Flash-Lite) | |
|---|---|---|
| 質問の数 | 7問 | 6問 |
| 選択肢の中身 | 8個まで具体的に作ってくれた | 「※具体的なトピックを列挙」と枠だけ返ってきた(自分で埋める) |
| 集計の見方 | 頼んでいないのに付いてきた(どの設問を掛け合わせて読むか) | なし |
| 難易度の5段階 | 1:難しい → 5:簡単 | 1:簡単すぎ → 3:ちょうどよい → 5:難しすぎ |
表は横にスクロールできます。
ここが落とし穴でした
Geminiの難易度は「3がいちばん良い」形で返ってきました。この形だと、平均を出しても「4.2」が良いのか悪いのか分かりません。5段階は「数字が大きいほど良い評価」にそろえないと、平均が意味を持たなくなります。
なので、第9章のプロンプトには「5段階は、数字が大きいほど良い評価になるようにそろえる」の1行を入れてあります。返ってきた項目を見て、向きがバラバラだったら「数字が大きいほど良い評価にそろえて」と言い直せば直ります。
どちらもログインなしで試せます
ChatGPTもGeminiも、アカウントを作らなくてもこの場で試せます。ただしログインしないと会話が保存されません。第8章の自動化編は「さっきのチャットの続き」で進めるので、タブを閉じずにそのまま進めてください。何度も使うなら、無料登録しておくと履歴が残って楽です。
ハンズオン① 半自動編
AIに項目を考えてもらい、自分の手でGoogleフォームに入れていくルートです。今日この場で最後まで到達できます。
ChatGPTまたはGeminiを開く
ChatGPTは chat.openai.com、Geminiは gemini.google.com です。ログインしなくても、その場ですぐ試せます。何度も使うなら無料登録しておくと履歴が残ります(どちらも無料のままで今日の内容は全部できます)。
半自動用プロンプトを書き換えて送信する
第9章の「半自動用プロンプト」をコピーし、いちばん上の「引き出したい答え」を自分の言葉に書き換えてから、チャット入力欄に貼り付けて送信します。ここを書き換えずに送ると、当たり障りのない質問が返ってきます。
手で打たずに、コピーして貼ってください
プロンプトは何行もあります。手で打つと、途中で改行しようとしてEnterを押した瞬間に送信されてしまいます(ChatGPTもGeminiもEnterが送信ボタンです)。コピーボタンでまるごとコピーして、貼り付けてください。
今日
- アンケート項目の作成
- 議事録のたたき台
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
返ってきた質問リストをひと通り確認する
AIが質問リストを提案してくれます。質問文と選択肢をざっと読んで、気になる文言があればこの場で「もっとやわらかい言い方にして」「1問減らして」などと頼み直して構いません。1回で完璧を求めなくて大丈夫です。
言い直しの例
「敬語をもう少しやわらかくして」「選択肢を5段階から3段階にして」「最後に自由記述を1問足して」——このくらいの雑さで通じます。
Googleフォームを開いて「空白のフォーム」を選ぶ
forms.google.com を開くか、ブラウザの新しいタブに forms.new と入力します。テンプレートが並ぶので、いちばん左の「空白のフォーム」を選びます。
新しいフォームを作成
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
タイトルと説明文にAIの文面を貼る
フォーム上部の大きなタイトル欄と、その下の説明欄に、AIが提案した文面をコピペします。説明文は、プロンプトで一緒に作ってもらったあいさつ文をそのまま使えます。
「+」で質問を足し、タイプを選んで入力していく
右側の縦のツールバーにある「+」(質問を追加)を押し、プルダウンで質問の種類(記述式/選択式など)を選んで、AIの提案した質問文と選択肢を1問ずつ入れていきます。全問終わったら右上の「送信」ボタンで、回答用のURLが発行されます。
- 5 とても満足
- 4 満足
- 3 どちらともいえない
- 2 やや不満
- 1 不満
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
ここまでで半自動ルートは完成
質問を考える時間は確実に減らせます。入力の手間だけは残りますが、10問程度なら数分で終わります。この先の自動化編は、その入力の手間をほぼゼロにする話です。
ハンズオン② 自動化編
同じチャットの続きでコードを作らせ、それを実行するだけです。プログラミングの知識は要りません。押す場所さえ分かれば通ります。
さっきのチャットの続きで、自動化用プロンプトを送る
第7章のSTEP 3で質問リストを作ったチャットは、そのまま残しておきます。同じ会話の続きとして、第9章の「自動化用プロンプト」を送ってください。会話を分けると、AIが直前の項目を覚えていないので必ず同じチャットで続けます。
生成されたコードを全文コピーする
コードはコードブロック(黒っぽい枠)で返ってきます。枠の右上にあるコピーアイコンを押せば全文がコピーされます。手で範囲選択しなくて大丈夫です。
Google Apps Scriptの新しいプロジェクトを開く
drive.google.com を開いて「+新規」→「その他」→「Google Apps Script」を選びます。または script.google.com に直接アクセスして「新しいプロジェクト」でも同じです。
最初のコードを消して、貼り付ける
エディタに最初から書かれている function myFunction() {} を全部選択して削除し、コピーしたコードを貼り付けます。
上部の「▷ 実行」ボタンを押す
ツールバーの三角アイコン(▷ 実行)をクリックします。その右のプルダウンに、実行する関数名(createSurveyForm)が入っているかも一緒に確認してください。
ファイル
- コード.gs
- ファイルを追加
実行ログ
| 10:12:03 | お知らせ | 実行開始 |
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
初回だけ出る「承認が必要です」を通す
ここが今日いちばん止まりやすい場所です。画面は4つ続けて出ますが、押す場所は決まっています。3つ目に「このアプリはGoogleで確認されていません」という強い警告が出ますが、これは自分で作ったばかりのスクリプトには必ず出るものです(理由は下に書いています)。落ち着いて4画面ぶん進めてください。
承認が必要です
このプロジェクトがデータにアクセスするには、あなたの許可が必要です。
アカウントの選択
ふだん使っているGoogleアカウントでかまいません。
このアプリはGoogleで確認されていません
このアプリは、Googleによる確認が済んでいません。よく知っている開発者のアプリのみご利用ください。
「詳細」を開くと下に出てくる
「無題のプロジェクト(安全ではないページ)に移動」を押します。
アクセスの許可を求めています
「無題のプロジェクト」が、あなたのGoogleドライブ上でフォームを作成することを許可します。
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
なぜ「確認されていません」と警告が出るのか
Googleの審査を受けていないスクリプトに出る警告です。審査は、たくさんの人に配るアプリのための手続きなので、いま自分で作ったばかりのスクリプトには必ずこの警告が出ます。壊れているわけでも、危ないものを踏んだわけでもありません。
ここで許可しているのは、自分のGoogleアカウントの中で、このスクリプトがフォームを作ることだけです。外部にデータが送られる操作ではありません。作られるフォームも、自分のGoogleドライブの中に入ります。
ただし考え方は覚えておいてください。中身のわからないコードを貼って許可するのは避けること。今日のコードは、自分がAIに書いてもらった中身のわかるコードなので進めて大丈夫です。
実行ログに出たURLを開く
実行が終わると、画面下の「実行ログ」に「編集用URL」と「回答用URL」が表示されます。編集用URLを開くと、AIが考えた項目がすでに入ったフォームが完成しています。
ファイル
- コード.gs
実行ログ
| 10:12:03 | お知らせ | 実行開始 |
| 10:12:07 | 情報 | 編集用URL: https://docs.google.com/forms/d/xxxxxxxx/edit |
| 10:12:07 | 情報 | 回答用URL: https://docs.google.com/forms/d/e/xxxxxxxx/viewform |
| 10:12:08 | お知らせ | 実行完了 |
画面は横にスクロールできます(スマホ表示のとき)。
コピペ用ワークシート
この3つの箱が今日の持ち帰りです。右上のボタンで全文コピーできます。
① 半自動用プロンプト
あなたはアンケート設計の専門家です。Googleフォーム用のアンケート項目を作ってください。 【このアンケートで引き出したい答え】 (A 次の判断材料がほしい) ・(例: 次に同じセミナーをやるとき、内容をもっと深くすべきか、手前から丁寧にすべきか) ・(例: どの説明がわかりにくかったか。直す場所を特定したい) ・(例: 満足度を数字で残したい。今後の実績として使いたい) (B そのまま使える言葉がほしい) ・(例: 受講前にどんなことで困っていたか。次の案内文にそのまま使える言葉がほしい) ・(例: どんな人にすすめたいか。紹介文として使いたい) ・(例: 次に何を学びたいか。次の企画の種にしたい) ※AとBのどちらか片方でも、両方混ぜてもかまいません。要らない行は消してください。 【概要】 ・タイトル: (例: スキル不足を解消するAIビジネス活用講座) ・対象: (例: オンライン秘書として働く方、これから仕事を増やしたい方) ・内容: (例: AIへの頼み方が変わる90分) 【条件】 - 質問は5〜7問 - 満足度などの評価は、平均が出せるように必ず5段階の数値評価にする - 5段階は、数字が大きいほど良い評価になるようにそろえる - 自由記述は多くても2問まで - 各質問に「この質問で何が分かるか」を1行添える - 回答形式(記述式/選択式/5段階)を明記する - 選択式の質問は、選択肢の中身まで具体的に書く
② 自動化用プロンプト(①の続きとして送る)
今作ってくれたアンケート項目を、そのままGoogle Apps ScriptのFormApp APIを使ったコードにしてください。 条件: - 関数名は createSurveyForm にしてください - 5段階評価の質問は addScaleItem を使い、setBounds(1, 5) と setLabels で両端のラベルを付けてください(均等目盛にすると集計で平均が自動で出るため) - 記述式の質問は addTextItem、長文の質問は addParagraphTextItem、選択式の質問は addMultipleChoiceItem を使ってください - 必須にしたい質問には setRequired(true) を付けてください - 最後に Logger.log でフォームの編集用URLと回答用URLを出力してください - コードだけをコピペしてすぐ使える状態で出力してください
③ 実際に動くコード例(講師の手元用サンプル)
function createSurveyForm() {
const form = FormApp.create('スキル不足を解消するAIビジネス活用講座 アンケート');
form.setDescription('本日はご参加ありがとうございました。次回の内容に活かしたいので、ご協力をお願いします。');
// 満足度は「均等目盛」にすると、集計で平均が自動で出る
form.addScaleItem()
.setTitle('本日の講座全体の満足度を教えてください')
.setBounds(1, 5)
.setLabels('不満', 'とても満足')
.setRequired(true);
// わかりやすさも同じ形にして、数字が大きいほど良い評価にそろえる
form.addScaleItem()
.setTitle('説明のわかりやすさはいかがでしたか')
.setBounds(1, 5)
.setLabels('わかりにくかった', 'わかりやすかった')
.setRequired(true);
form.addMultipleChoiceItem()
.setTitle('内容の難しさはいかがでしたか')
.setChoiceValues(['少し難しかった', 'ちょうどよかった', 'もう少し深くてよかった'])
.setRequired(true);
form.addParagraphTextItem()
.setTitle('わかりにくかった箇所があれば教えてください');
form.addParagraphTextItem()
.setTitle('次に取り組みたいこと・新しく見えてきた課題があれば教えてください');
Logger.log('編集用URL: ' + form.getEditUrl());
Logger.log('回答用URL: ' + form.getPublishedUrl());
}
コード例に使っているメソッドについて
下の11個は、いずれもGoogle Apps Script公式のFormAppサービスに実在するメソッドです(出典は第12章)。
FormApp.create / setDescription / addScaleItem / setBounds / setLabels / addTextItem / addMultipleChoiceItem / setChoiceValues / addParagraphTextItem / setRequired / getEditUrl / getPublishedUrl
addScaleItem が、今日の「平均を出す」を実現している部分です。これを使うとGoogleフォームの均等目盛(1〜5の数字を選ぶ形)になり、回答が集まるとGoogleフォームの集計画面に平均値が自動で表示されます。選択肢を文字(「とても満足」など)で作ると平均は出ないので、数字で残したい質問はこちらを使ってください。
注意点と安全な言い方
Googleフォームの自動作成AIは、有料プラン限定です
Googleフォームには公式の「Geminiでフォームを自動作成する」機能(フォーム作成のヘルプ)が実際にありますが、Google WorkspaceまたはGoogle AIの有料プランでのみ利用できます。個人の無料Googleアカウントでは使えないため、今日はこの機能は使いません。「フォーム側のAIで作れる」と覚えて帰ると、手元で再現できずに困ります。
- Apps Scriptの「許可」ボタンは、自分のGoogleアカウントの中でスクリプトを動かすための確認です。外部にデータが送られる操作ではありません。
- アンケートに実在する個人情報(本名・連絡先・具体的な相談内容など)を、そのままAIのチャットに貼り付けないでください。項目を考えてもらう段階では、仮の名前や抽象化した内容で頼みます。
- 言い方は事実ベースで。質問を考える時間は確実に減らせますし、入力の手間は自動化ルートでほぼゼロにできます。ただし「これで必ず反応が増える」「絶対にラクになる」のような言い切りは避けましょう。
今日の宿題
- 今日中に、自分の実際の業務(日程ヒアリング・満足度調査・イベント参加者確認など)で使うアンケートを1つ、半自動または自動化のどちらかで実際に作ってみる。
- うまくいかなかった質問文があれば、AIに「もっと〇〇な感じにして」と言い直しを頼んでみる。1回で完璧を求めない。
まとめと出典
持ち帰ってほしい3つ
- アンケートは「考える」をAIに任せ、「入力」を半自動か自動化に任せれば、無料のまま最速化できます。
- Googleフォームの自動作成AI機能自体は有料限定ですが、ChatGPT/Gemini無料版+Apps Scriptの組み合わせで、同じゴールに無料で届きます。
- 迷ったら半自動から。慣れたら自動化へ。
出典
- Google Workspace Updates「Use Gemini in Google Forms to quickly create a new form」
https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/06/help-me-create-gemini-google-forms.html - Google Docs Editors ヘルプ「Create a form with Gemini in Google Forms」
https://support.google.com/docs/answer/16346789 - Google for Developers「Class FormApp」
https://developers.google.com/apps-script/reference/forms/form-app